精子有り!

2003年2月25日
私は今日、凄いものを手に入れてしまった。他の人にとっては、本気でどうでも良いものかもしれないが、私にとっては「キャーもうどうしようどうしようこれ!これ!」と叫んでしまう程のものだったのだ。

その手に入れた凄いものとは「タマゴ」である。

「…オイオイいい加減にしてくれよ、俺なんか毎日食ってるよそんなモン」と思わずにまずはちょっと聞いて頂きたい。

有精卵!

そうなのだ。読んで字の如く、精子有りのタマゴなのだ。これを10個も貰ったのである。貰った時、私は嬉しさのあまり何故か床に座り込んで前屈みになってしまった。ちょうど「アラーの神に祈りを捧げる信者」のようなポーズだ。何故だかは自分でも解らない。それ程嬉しかったのである。

何故「ただの精子入りのタマゴ」に私がこれだけ反応を示すかと言うと、私はヒヨコが大好きだからなのである。TVにヒヨコが映ると「キャー!ヒヨコー!」とダッシュで駆け寄ってしまう。

これ程までに好きなのに、私はヒヨコの実物を見た事がない。何と言う屈辱だ。こんな事があって良いのか。昔は良くお祭りでヒヨコを売っていたそうなのだが、私の地元のお祭りにはそんなものは売っていなかった。ワタアメとヨーヨーすくいと金魚すくいとカメとフレンチドックとフランクフルトと焼そばとお好み焼きとイカ焼きと型抜きとピンボールとアイドルグッズや玩具のクジと射的とお化け屋敷、そんなどうでも良いものは沢山あったのに、ヒヨコだけはなかった。だから、カラーヒヨコなどという珍しい生き物など想像も出来ない。


ウソだ。想像くらいならできる。色がついたヒヨコだと思う。


さて、その「精子入りタマゴ」を、養鶏場の方から頂いた訳なのだが、10個も貰ってしまったため、全部を育てるのはかなり困難と思われた。そこで私は、3つだけ選んで暖めてみる事にした。


これが、私の選んだ3つのタマゴである。頂いた10個の中から念入りに選んだ。ここで私がいい加減な気持ちでタマゴ選別をしたら、きっとバカっぽいヒヨコが生まれると思うので、真剣に選んだ。ただ、見て解るように手前の1つは他のタマゴの1.5倍程大きい。遠近法ではない。果たしてこれは本当にニワトリのタマゴだろうか。もしかしたらガチョウのタマゴかもしれない。まぁ、気にしなくても2週間後には結果が出るだろうから、放っておこう。

その方の話によると、常時20度の環境においておけば2週間でヒナが孵るという事だった。2週間!なんて長いのだろう。それに、常時20度と言われたってどうしたら良いのか解らない。

どうしたら良いのか解らないので、保温性を考えて、とりあえず発泡スチロールの箱に入れる事にした。「さんま」の箱はどうかと思ったが、今家にはこれしかなかったのだ。もしかしたらさんま臭いかもしれないが、そこの所はタマゴには我慢してもらうしかない。一番下に「プチプチ」を敷き、レンジでチンするとしばらくは暖かい、という保温材を乗せ、その上にタオルで包んだタマゴを置いた。更にその周りを梱包材で囲む。ここまでやれば良いだろうと思うが、ニワトリでも有るまいし、タマゴを産んだ事もなければ暖めた事もないので解らない。十分暖かいと思うが、念のためにストーブをつけ、タマゴ箱を近くに置いた。普段はもうストーブなしでも大丈夫になって来ているのだが、ヒヨコのためだから仕方がない。箱の中の温度計は30度近くを指している。暑すぎるだろうか?

今後も、タマゴたちの経過をご報告して行こうと思う。


…え? 残りのタマゴはどうしたかって?

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

日記内を検索